静寂と、ことばの在処

こころの奥処。 ことばの在処。 ことばの居場所を求めて。

2024-05-01から1ヶ月間の記事一覧

触れたくて、苦しくなる。

もっと気持ちを聞くべきだったね。 もっと話し合うべきだったね。 あなたは自分の気持ちを全然言わなかった。 わたしも聞かなかった。 それがあなたを我慢させてしまっていたんだよね。 それがあなたのやさしさだったかもしれないよね。 気づかないふりをし…

ことばにしても。ことばにしても。ことばにしても。

いくら ことばにしても。 ことばにしても。 ことばにしても。 あなたからこころが離れることがなくて。 見るもの全てに、あなたとの記憶が染み込んでくる。 どれを手に取ってみても、 あなたの本当の想いが見えなかった。 壊れたこころが簡単に戻ることはな…

こぼれ落ちる涙の色を、あなたは知らない。

あなたはきっと、わたしの寂しさを抱きしめてはくれない。 ずっと、こんな気持ちのままだ。 わたしを、みてほしかった。 きっと、同じ景色をもうみていない気がする。 私たちを今つないでいるものが、もう何もない。 こぼれ落ちる涙の色を、あなたは知らない…

自由という翼。

何かが、崩れてゆく。 きっと、封じ込めていたものが外へ還って行く。 『自由でいたいんだ』 そうして、羽根を落として空へ飛び立とうとする。 しがらみや抑圧で巻かれたミイラに、ぼくはなりたくなかった。 静止した信号が横断歩道を赤に染めた。 その赤を…