『がんばらないと』って繰り返していた。
途切らせてはならない、と。
でもそれは、
しんどいな、ってきついな、って、思ってはいけないと、
自分に負荷をかけていることでもあった。
石に躓いてこけそうになりながらも歩いていくことや、
息切れするようなしんどさを感じていても、
つまづいてはならない、と負荷をかけ進んでいくこと。
自分の感じていることを打ち消すように、生き抜こうとしていること。
あなたの、そのことばで、気づいた。
あなたのその、『がんばらなくていいよ』が、
ぼくを立ち止まらせてくれた。
大事なのは、
自分を奮い立たせることなんかじゃ、なかったんだ。
夜に灯る微かな光。
その光を見つめ、
ぼくは深く息を吸い、吐く。