静寂と、ことばの在処

こころの奥処。 ことばの在処。 ことばの居場所を求めて。

2021/10/30 痛み

痛みについて考えることがここ数日多かった。

 

なぜ痛みを前に、不安と恐怖に苛まれてしまうのだろう。

 

                 

                  痛みを前にしたら、人間は、無力だ。

 

 

無力で、恐れを抱き、暗闇に引きずりこまれてしまう。

 

すべてが刺々しく、

世界が分断されたように感じてしまう。

 

焦り、恐れ、不安になり、悶え苦しむ。

 

 

これでもかと言うほどに、人間の負の情動が渦巻く。

露呈される。

それはそれは、見るに耐えない姿。

できるのは、助けてくれ、と咽び泣くことくらいだ。

 

 

すべてが、崩れていく様を想像してしまう。

山が崩れていくような感覚だった。

なんとかしてこの苦しみを排除したくて、

声にならない思いだけが山積みになる。

 

 

そんな苦境の下では、誰かの声なんて、聞こえるわけもなくて、届くはずもなくて。

 

 

 

ただ、きこえるのは、自分のこころの叫びだけ。

 

 

 

声にならない、叫びだけが聞こえていて、

だけどそれをどうすることもできない。

その暗闇に閉じこもるしかない。

光が入るまで、そこに冬眠しているしかない。

そんな日々の中、ようやくトンネルをくぐっている今。

やっと、光が見えはじめた。

 

 

もうすこししたら、そっちの世界に、いけるよ。

 

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