ことばは、ぼくの声だとしても、
すべてを引き出せるわけじゃない。
自分のきもちを100%表現することは、不可能だ。
だとしたら、
自分の持てる語彙を駆使して、どれだけのきもちを表現できるのだろうか。
ことばを話す時、書く時。
自分の表現力の幅の狭さに、負い目を感じる。
もっと、いろんな表現を引き出せたら、と思うことが多々ある。
考えの凝り固まりに風を吹かせ、新しい表現にであう。
それが叶うのが、本を読むことだ。
本は、新しい世界の扉。
以前借りた本を、もう一度読みたくなるときが、ある。
そして二度も三度も、感動してしまう。
いつでも読み返したい、そんな本がある。
今読んでいる本の冒頭に書いてあった。
本を読むことは、作家の思想を知ることだけじゃなく、『自分』を読むことだ。
ことばの、様々な表現を取り込みたい。
そして、自分の表現力をみがきたい。
本を読むことは、人間の質を高めることなんじゃないか、とも思う。
ことばで人が作られるなら、
人間を人間として作っていくことばを本から得られるなら、
ぼくは読むことを求めたい。