静寂と、ことばの在処

こころの奥処。 ことばの在処。 ことばの居場所を求めて。

2023/06/26  雨が誰かの、涙ならば。

rainy song と題して、

雨にちなんだ詩を集め、朗読をした。

 

雨に関するイメージや印象は、さまざま。

ぼくは、やっぱり『ナミダ』のイメージがつよい気がする。

 

それはきっと、雨とナミダがつながることがあったからだと思う。

 

だから、雨を感じるたびに

誰かのナミダなのだと、思ってしまう。

 

それはいつかの、ぼくのナミダなのだと思ってしまう。

 

バケツにたまった溢れんばかりの水は、

一年間でたまった、みんなのかなしみのナミダ。

昨年の涙が、今年届けられる。みんなの元へ。

そのナミダが浄化された後、夏はやってくる。

 

 

雨の音をきく。

       雨をみる。

            雨にふれる。

 

 

 

雨とどの距離で関わるかで、雨のイメージは変わってくるのだと思う。

ただ、雨の音に耳を澄ませたここ数日。

 

ぼくの中で雨は、

心地のいいものになりつつあるような気がしている。