rainy song と題して、
雨にちなんだ詩を集め、朗読をした。
雨に関するイメージや印象は、さまざま。
ぼくは、やっぱり『ナミダ』のイメージがつよい気がする。
それはきっと、雨とナミダがつながることがあったからだと思う。
だから、雨を感じるたびに
誰かのナミダなのだと、思ってしまう。
それはいつかの、ぼくのナミダなのだと思ってしまう。
バケツにたまった溢れんばかりの水は、
一年間でたまった、みんなのかなしみのナミダ。
昨年の涙が、今年届けられる。みんなの元へ。
そのナミダが浄化された後、夏はやってくる。
雨の音をきく。
雨をみる。
雨にふれる。
雨とどの距離で関わるかで、雨のイメージは変わってくるのだと思う。
ただ、雨の音に耳を澄ませたここ数日。
ぼくの中で雨は、
心地のいいものになりつつあるような気がしている。