『おもいで箱』は、ぼくにとって、とても大切なものだ。
何かをもらうと、この箱に入れた。
いただいたもの全部をとっておくことはできないけれど、
できるだけこの箱にとっておくようにしている。
たまにこの箱を開くと蘇ってくる、おもいで。
呼び起こされる、これまでの人たちの想い。
想いが残るって、
誰かの記憶に残るって、
なんてすてきなんだろう。
想いに触れられることは、
なんて感涙的なんだろう。
変わらずに残る、誰かの想いが
今日の、明日の、わたしにひかりをあたえてくれる。
誰かに何かを残せることが本当に価値のあることなのだと、感じる。
過去の人たちも、
過去の自分も、
きっと消えたわけじゃない。
きっと、私の近くに本当は、ある。
きっと、あなたの近くに、本当は、ある。
そんな誰かの想い、抱きしめていたい。