静寂と、ことばの在処

こころの奥処。 ことばの在処。 ことばの居場所を求めて。

2022/10/16 こころの旅路

 


たのしい、ではなく

正直言うと

しんどさが残る旅路だった。

 

目的もたのしむためではなく、

逃避のためだった。

痛みを抱えたままのこころが、反映されていたように思う。

 


目にとびこんでくるものよりも、

こころの苦しさが勝ってしまった。

 

時間もたのしくは使えず、早めにその場を後にした。

 

こころが軽くなったというよりは、

自分の弱さや臆病さが明るみにでたような、

自分としては、こころ苦しい足跡が残った。

 

だけど、

こころに訴えかける景色が、あたたかくした。

 

車窓からみえた景色のあたたかさに、

こころが弾んだ。

 

空と海の地平線が

暮れていく一日の淡い空模様が

ピンクと水色の空が

真っ暗な空に浮かぶ星々が

痛みを抱えたぼくのこころに虹をかけた。

 

電池が切れかかった携帯も

入らなかった昼食も

たのしそうに騒ぐ高校生も

窓に写った紫色の景色も

すれ違うおしゃれな人たちも

カメラを下げて写真におさめる年配の人も

仲間うちの再会を喜ぶ人たちも

 

すべてが今日の景色

すべてが今日を彩る記憶の1ピース

 

こころが感じることをやめてしまえば
どんなものも輝かない。

こころが色をなくしてしまうと、

すべてが色をなくしてしまうことを知った。

 

 

いろんなものを抱えたままで。

いまの自分で。

 

明日を踏み出そう。

 

 

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