静寂と、ことばの在処

こころの奥処。 ことばの在処。 ことばの居場所を求めて。

2022/10/16 やさしさに触れて

  今考えているこのことと、
        向き合った方がいいのか。


  もうこのまま知らないふりをして、
       奥へ押しやった方がよいのか。

 

       

ずっと、考えていた。

鋭いものでも、傷つけるものでもなかった。

それなのに、すごく落ち込んでしまっている自分。

 

 


 きっとそれは、鋭いものではなくとも、
 

自分にとって小さけれども、
 

それが痛みだったからだ。


 

心配して声をかけてくれたやさしいあの人のことばに、

ぼくは本当に、本当に、泣きそうになった。

 


 つらいときの、やさしさに触れた瞬間、
 

なぜ、あんなに泣けてくるのだろう。

  

 

それはきっと、

自分の隠された思いが、やさしさに触れて砕け散るから

  

それはきっと、

隠された泣きたいくらいの想いが、溢れ出すから。

隠された想いが、隠せなくなってしまうから。

やさしさに触れることによって。

  

 

本当は、涙がでるくらい嬉しかったこと、

伝えたかった。

うまく伝えられなかった。


    

 やさしさを、やさしさで返したい。

     それができるひとに、ぼくはなりたい。