静寂と、ことばの在処

こころの奥処。 ことばの在処。 ことばの居場所を求めて。

2024/02/13 水面に映る、残酷なまでに眩しい太陽。

増える、

涙とできなくなること。

 

覚束ないままに重たい歩幅を進め、病院へ向かった。

 

水面に映る太陽が煌めいていた。

映った太陽に手を透かしてつかもうとする。

 

つかめるわけ、ないのにね。

 

今のぼくには眩しすぎる、眩しすぎるんだ。

 

痛みを背負ったこの身体には、眩しすぎた。

 

長すぎる待ち時間に痛みは増幅するばかりだった。

 

何度も頭をよぎる疑問台詞。

『 ぼくは、生きているんだろうか。

  ぼくは、生きていけるだろうか。』

 

自分が見えなくなってゆく。

世界が見えなくなってゆく。

色が、霞んでゆく。

 

滲んでゆく想いに涙は溜まる。

 

残酷なまでに眩しい太陽が、

歩くぼくを真っ直ぐに照らしている。

 

価値が薄らいでゆく時。

何に手を伸ばしたらいい?

 

自分を失わないために、できることは何?

 

消失するような不安に襲われて。

何もかも、塞ぎたくなる。

 

ねぇ。ぼくは生きている?

ねぇ。きみは生きている?