今日、雨が降ることは知っていた。
だから傘を持って出かけることにした。
いろんな場所を巡った。
数ヶ月ぶりの病院。
窓からは枝に雫がいくつも下がっていた。
雨の風景を一日中眺めていた。
雨に濡れて萎れた花を、撮った。
思い出したくないことばかりを、どうして雨の日に考えてしまうのだろう。
憂いを雨が掬い取ってしまう。
投稿した詩をここにも残しておこうと思う。
雨の日は、あなたを想ってしまう。
わたしがあなたを想う、雨。
あなたがわたしを想う、雨。
落ちてゆく雨にみえる、涙。
雨の日はいつも、かなしみを降らせているかのよう。
雨に濡れ、雨にぬめり、雨に憂う。
雨の冷たさに涙を落とすのは、
きっとぼくだけじゃないはず。