静寂と、ことばの在処

こころの奥処。 ことばの在処。 ことばの居場所を求めて。

2023/01/18 雨に憂う。

今日、雨が降ることは知っていた。

 

だから傘を持って出かけることにした。

 

いろんな場所を巡った。

 

数ヶ月ぶりの病院。

窓からは枝に雫がいくつも下がっていた。

 

雨の風景を一日中眺めていた。

 

雨に濡れて萎れた花を、撮った。

 

思い出したくないことばかりを、どうして雨の日に考えてしまうのだろう。

 

憂いを雨が掬い取ってしまう。

 

投稿した詩をここにも残しておこうと思う。

 

 

雨の日は、あなたを想ってしまう。

 

わたしがあなたを想う、雨。

 

あなたがわたしを想う、雨。

 

落ちてゆく雨にみえる、涙。

 

雨の日はいつも、かなしみを降らせているかのよう。

 

雨に濡れ、雨にぬめり、雨に憂う。

 

雨の冷たさに涙を落とすのは、

きっとぼくだけじゃないはず。