結局、何かを新しく形作るには、 それまでの何かを崩すことから。
何かを崩して、新しくして、 また崩す。
その繰り返し。 その、繰り返し。
はじまりは積み木崩し。
はじめることは、 創り出すことは、 『壊』で、
それまでの何かを放つこと、離すこと なんだろう。
それまでの何かをキープしたいのか、
崩してまで、 新しさに手を伸ばしたいのか。
創るということは、 いつもそんな葛藤の中にあるということ。
何かがわからなくなったとき、
結局、だいじなことは『耳を澄ます』 ということなんだと思う。
それでも、 わからなくなることもあるけれど。
それでも… 問いつづけなくてはならない、
自分自身に…。
軸がぶれないように、 形を整えてゆく。
外堀をかためる。
どれだけ、打ちのめされようとも。
何かを失ってしまいそうに なろうとも。
もがいたとしても。
あきらめたくはない。
書くことを、 伝えることを、 想うことを。
ことばにすることを、 表現することを。