静寂と、ことばの在処

こころの奥処。 ことばの在処。 ことばの居場所を求めて。

2022/05/20 夜は明けたはずじゃ、なかったのか。

一進一退。

一歩進んでも、また一歩下がる。

 

進んでいるのか、いないのか。

進んだ時にはうれしくて、

下がった時にまた、表情が曇る。こころが曇る。

少しずつしか進めないことをわかっていても、

また退くのなら、それは一歩とは言わないんじゃないだろうか。

 

一歩でさえ、喜べない。

この一歩には、その足を引っ張る何かが付随している。

そう思うと、晴れ間も、晴れ間に見せかけた影なんじゃないだろうか、

という気がしてならない。

 

どんなときにも、影が散らついて、進むのさえ、こわくなる。

いや、進むのがこわいんじゃない、

 

その一歩が、本当の一歩なのかがわからないから、こわいんだ。

 

 

それは、白い一歩か。黒い一歩か。

信じていい一歩か、そうでない一歩か。

 

 

 変化し続ける痛みに翻弄される。

 

 

夜は、明けたはずじゃなかったのか。