『弱いのが私』
そう思って生きてきた。
そうやって、自分を閉じ込めてきた。
自分が外に向けて発信していくことなんて、なかった。
抱え込んだまま、下にこぼれ落ちていくばかりだった。
自分を信じることもなく、誰かを信じることもなく、
ただひたすらかなしみを秘めながら、歩いてきたのだと思う。
たくさん失敗もしてきた。
失敗するたびに、『変わりたい』と。
そう思っていた。
『がまんをしてきた自分を、脱ぎたい』と。
きっと蝶になりたくて、
殻をなかなか破れないさなぎのように、もがいていた。
前に進めずに生きている、この時を。
『自分にしかできないことをやりたい』
そのひとつの思いが、僕を支えていた。
何かに絶望しながらも、心の底でつないでいた夢。
自分がいつか輝けることを信じたい。
あれから数年が経った今。
少しずつだけど、確実に。
自分が輝ける道を歩み始めている。